最初に、知的障害と学習障害の有無の確認をしましょう。
低学力児童生徒の中には、単に学習習慣がないだけの健常児だけではなく、知的面でいわゆる「グレー」と言われる範疇の児童生徒や、学習障害(LD)もちの児童生徒が混入していることが珍しくありません。
知的グレー児や LD 児に対して、健常児と同じ手法で学習を強制しても、無意味なばかりか二次障害を引き起こして不登校に陥ることもあります。
本人にとっても負担を感じるばかりなので、最初に鑑別してしまいましょう。
小学校側は気づいていることがほとんどです。
中学校は、小学校からの引継ぎで把握しています。
でも、人権にかかわる問題なので、学校側が保護者へ積極的に対応を求めてくる事例はほとんど聞きません。
保護者が学校側から指摘を受けた場合は、ほぼ確実にお子さんによる授業妨害が慢性的に発生し、ほかの児童生徒の保護者から強い抗議や苦情を受けています。
こうなってしまった場合は、お子さん自身が教室での居場所を失うので、すくなくとも特別支援学級での対応、可能であれば特別支援学校への転校をお勧めします。
どこで検査を受けることができるか
本来的には小児科医から紹介を受けた専門医の診断を仰ぐべきですが、長期間の待機を強いられることが珍しくありません。
診断を希望する場合は、小児科の先生からの紹介が無理であれば、以下の組織に連絡してみましょう。
- 発達障害者支援センター
- 精神保健福祉センター
- 街中の心療内科並びに精神・神経科
診断はできませんが、とりあえず IQ の数値を調べてみたいと考えるのであれば、
- 教育委員会の特別支援教育担当箇所
- 児童相談所
この二つもお勧めです。教育委員会関係であれば、学校経由での検査も可能です。
知的グレー児や LD 児と判明、もしくは疑われるときは?
診断がされない場合でも、数値的に知的グレー児であったり LD 児である可能性が高い場合は、検査施設と相談して病院(=主治医)ならびに教育方針をきめましょう。
必要であれば特別支援教育への移行について検討してください。
ここからは個人ごとに教育の内容が変わります。本人の特性を踏まえながら将来への教育を続けましょう。もはや、このブログで扱える範囲ではありませんから、行政に加えて当事者の会や保護者の会の情報を探しましょう。
健常児と確定できたとき
おめでとうございます。単なる勉強不足だと判明しました。
どうやって勉強させていくか、考えていきましょう。
別記事で取り扱います。
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